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救命・救急医療 [はっきり]

前回で今年最後にしようとおもったブログでしたが、ふと昨日の当直で思ったことがあり、これをもって今年最終回にします。やはり医学ねたが、最後じゃないと締まりませんよね。

さて救命救急という言葉に関して、世間としては1専門用語になっています。実際に救命救急医学講座という科もありますからね。

しかし、ふと考えてみると救急=救命ではなく、救命=救急ではないですよね。医療=救命でもないし不等号的に考えると医療>救命ですよね。などと、訳わからないカオスの中に入りえられた結論。
極論的に噛み砕くと、
救命救急とは、”急いで診療し命を救うことで、命に関係ない社会的背景は考えない”
救急医療とは、”急いで診療し命を救うことで、命に関係ない社会的背景を考慮する”
救命救急医療とは、社会的背景の考慮の面で矛盾する???

ということで、”救急医療”の方が適切ではないかと思いました。

さて、本当に今年も良く働きました。朝7時30分からカンファレンスが始まり、平均帰宅は午後9時。毎日約12時間は働きます。月平均当直7から8回。あまり寝られません、救急センターですので。
ご時世的には、労働基準法違反です。過労死しますよ。国民の健康維持は平等に与えられる現在、皺寄せは医療現場に直接来ています。アメリカほど画一的でなくても良いと思いますが、骨太の医療制度の枠組みを作っていただきたいと思います。特に無過失保障と地方自治体の救急医療体制の整備は、急務と思われます。早くしないと、今後それを担う若者がいなくなった、救急医療が崩壊するでしょう。現場ではそれを実感すべく、人材不足となっています。
私自身も救急医療全般に携わってきましたが、そろそろ荷が重くなってきたため、今年で本職の脳神経外科専属になる予定です。
みなさん、私のような負け組みを多数作らないよう、社会全体で健康維持に取り組みましょう。

では、みなさん良い年を。 ちなみに私は年男です。


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